デンマーク人にとって家具選びは大きな関心事です。
それは家の中で過ごす時間が長く、その家具と付き合う時間も長いから。
そして”自分らしさ”を表現する存在だからこそ、じっくりと時間をかけて探します。
ショップにも何度も足を運び、情報収集は欠かしません。

デンマークのお宅にお邪魔すると、部屋の中のインテリアガイドツアーが始まることもしばしば。
家具、照明、小物、、、
持っているものひとつひとつに対して丁寧に説明もしてくれ、それぞれにこだわりを持ってセレクトされていることが伺えます。


時間をかけてやっとの想いで手に入れた家具であったり、親から譲り受けたものであったり背景は様々ですが、自分にしっくりとくるものを選んでいることが分かります。

家具は「流行」よりも「世代を超えて受け継げるもの」を選びます。
若い人の間では、手頃で大量生産された家具が購入されることもありますが、それはあくまでも一時的なものであり、将来的にはお金を貯めて良い家具を買いたいという想いが強い。
適材適所、割り切った家具選びの基準によって空間がつくられているのです。

やがて生活のスタイルも年月を経て変化していきます。
家族が増えたり、引越しがあったり、使っているものに飽きてしまうこともあるでしょう。
そんなとき、誰かに譲ったり、フリーマーケットで販売したり、想い入れのあるものが捨てられることなく受け継がれていく。
家具選びの基準は“長く価値のあるもの”であるかが基準となります。

“自分らしさ”、“長く価値のあるもの”、どちらも譲れない条件。
だからデンマーク人の家具選びには時間が必要です。
そして誰かに紹介したくなるパートナーとなっていくのでしょう。