こんにちは、日用品愛好家の渡辺平日です。

半袖にするか長袖にするかで悩む、いまぐらいの気候が大好きです。あまりにも気持ちがいいものだから、仕事の気分転換を大義名分にちょくちょく散歩へ出かけています。

(この季節がずっと続けばいいのにな)と心から思います。でも、(そうなると、この気候を特別に感じなくなるのか……それもちょっとなあ)などとも思います。


散策をしていると色々なことが頭に浮かびます。

今日の晩ごはんや読みかけの小説、週末の予定、衣替えの計画……。

いつもはそんなことをぼんやり考える程度ですが、先ほどのように思索の森に迷い込んでしまうときもあります。秋という季節は人を思慮深くさせるようです。

写真を撮るようになってから、前よりずっと町歩きが楽しくなりました。

散歩以外だと、読書にも精を出しています。春は花粉症で集中できないし、夏は暑さで頭がうまく働かない。やっぱり、本を読むには秋がいちばんです。

読書といえば……と繋げるのはいささか安直かもですが、今回は本にまつわる素敵なプロダクトを紹介しますね。


こちらはgreenicheオリジナルのブックエンドです。シンプルさと力強さを兼ね備えたプロダクトで、空間に馴染みつつ、その印象をグッと引き締めてくれます。

木の表情をたっぷりと楽しめるよう、仕切り板には無垢の一枚板を使用。素材は優しい色合いが特徴のオークと、シックな雰囲気を味わえるウォルナットから選択可能です。

〈個体差を楽しめること〉

それが天然木の醍醐味だと思います。

以前、とある雑貨屋で木製のキーホルダーを買ったのですが、どれを選ぶかでずいぶんと悩みました。いやあ、あれはいい時間でした。

小さな雑貨ですらそれだけ楽しめるのだから、これがインテリアや家具だったら……。想像するだけでつい嬉しい気持ちになってしまいます。ネットでなんでも買える時代だからこそ、店舗まで足を運んでじっくりと選んでみるのはいかがでしょうか?

製作を担当した職人さんによると、もっとも気を使ったのは〈仕切り板の厚さ〉だそうです。木を厚くすると質感が増しますが、一歩間違えると野暮ったくなります。逆に薄くしすぎると今度は素材感が消えてしまいます。

木の性質を知り尽くした職人がデザインや製造を担当しています。

試行錯誤の末、板厚を可能な限り薄くし、仕切り板を台形状にする現在のデザインを採用することに。……このブックエンドは、こうして生まれたんですね。シンプルだけど素っ気ないわけではなく、どこか豊かさを感じさせてくれる理由がなんとなく分かった気がします。


ベース部には鉄板を採用。鉄と天然木との対比がデザインにメリハリを与えています。

これは僕の部屋の写真です。いつもは小説やエッセイ、旅行記などを15冊ほど並べていますが、いまは仕事が詰まっているので資料ばかりです。散歩のついでに買ってくるものだから、趣味の本は溜まる一方。秋が終わってしまう前になんとか読み切りたいものです。

ヴィンテージの雑貨が好きで、いろいろとディスプレイしています。ヴィンテージっていろいろな意味で〈強い〉から、中途半端なものを置くと完全に食われてしまうんですよね。でも、このプロダクトは当たり負けすることなく、しっかりと馴染んでくれています。

僕は大学卒業後、5年ほどインテリアショップで働いていました。その間に何度かブックエンドをラッピングしましたが、そのたびに(素敵なギフトだなあ)と感心していました。なかなか選ばないアイテムだけど、もらったらきっと嬉しいですよね。

もし読書好きな方へ贈り物をする機会があったら。

「本を選ぶ数十秒を、より特別な時間に」というメッセージを添えて、このブックエンドをプレゼントしてみるのはいかがでしょうか?

ABOUTこの記事をかいた人

渡辺平日

日用品愛好家。海の見える小さな町で生まれ育ちました。毎日が平日のつもりで、日夜せっせと文章を書いています。趣味は町歩きと物件探しと民話収集。そういう話題が耳に入ると、反応して振り返ります。主な寄稿先は〈LaLa Begin〉〈和樂web〉〈goodroom journal〉など。